愛されるにはどうすればいい？

「愛されたい」という欲望は、多かれ少なかれ誰もがもっているのではないでしょうか。ところが、『anan』で「愛されたい」特集が組まれたのは創刊から30年近く経ってからのことでした。創刊当時の『anan』は仕事やファッション、一人暮らしで女性の自立を促していたので、「愛されたい」という受け身な姿勢はほぼナシ。恋愛特集が増え始めた90年代初めは、マナーが良く、料理ができて、男心を理解しているという優等生的な女性になって恋愛を成就するというような、恋愛特集が多く組まれました。そのような時代を経て『anan』で「愛されたい」という特集が登場したのは1998年の『anan』No.1107「本当に好きな男から、誰よりも愛される秘訣。」でした。
その後、インターネットで情報がすぐに手に入るようになった2000年代以降、読者が求めたのはインターネットでは手に入らない情報でした。『anan』では努力して得られる「〇〇な女になる」を提案する一方で、人間関係にまつわる特集もよく組まれました。そんな時に発売されたのが2006年の『anan』No.1539「愛され力アップ大作戦」。この特集号は「男性からモテる、愛される」だけではなく、『anan』読者が昔から重視している「同性である女性にも愛される」という点、さらには職場などでの人間関係を円滑にするための「愛され力」にもフューチャーしています。ピックアップしたのはこちらのページです。

友達にも社内での評判もよく、かつ男性にもモテモテな女性についての解説ページです。愛され力というものは、数値で測れるものではなく、あくまで各人の感覚で、時代によって定義も異なってきます。インターネットで「愛され力　身につける」と検索すると多くの回答に出会えますが、膨大な選択肢の中から自分で答えを探し出さないといけません。『anan』は読者がなぜその情報を求めているかを的確にキャッチし、専門家への取材をし『anan』の編集を加えることによって、説得力のある答えを提案しています。