2020 Mar. 31st

素敵な男になってほしい 彼のプロデューサーは私

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彼のプロデューサーは私

旅、ファッション、メイク、ヘアスタイル…etc.創刊と同時に日本中の女性に様々なブームを生み出してきた『anan』。1970年代の『anan』は他者の視線やモテを意識したものではなく、ファッションやヘアスタイルなどで自己満足感をどう高めていくかという特集が多くありました。1980年代に突入し、女性たちの働き方に対する意識が変わり始めると職業・就職情報をいち早く特集しましたが、同時に「同棲」や「男と京都へ」という特集のように、少しずつ異性との関係も紹介、提案するようになってきました。

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今回紹介するのは1985年に発売された『anan』No.465。表紙には「男性飼育法」「こんなファッションなら腕組んであげる」「彼の感覚革命」と女性の上から目線なワードがあちこちに。これまでずっと自分自身をプロデュースしてきた読者が、次にプロデュースしたいと思ったのが男性だったのでしょうか。一方で、表紙の女性は泣いていて、「ここぞ、というときに女の涙」という、あざとさを指南するような特集もあります。いずれも男女の関係を仕切るのは女性、というイメージです。
ピックアップしたページでは、クリエイティブな仕事をしている方たちが、男女の会話に使える当時の現代用語を解説しています。おしゃれ情報を会話にまぶして、男性をリードしていく、ということです。いまなら、わからない用語があればすぐに検索して解決できるのですが、当時はインターネットもスマホもありません。また、これらの現代用語は、辞書を引けば意味が理解できる言葉でもありません。まさに読者がその時に知りたい情報をギュッとわかりやすくまとめた特集だったのです。世の中の女性の「知りたい」というニーズをうまくキャッチし、具現化する。それがいまも続く『anan』らしさです。

Contents

6
アンアン現代用語
これだけ知っていればいい会話(おしゃべり)できる
17
プチアンアン
オーストラリアで注目のデザイナー、セーラ・ソーン シンプルでちょっぴりセクシーなハウスウエア コーディネートのスパイスはサイケ調プリント!
22
バレンタインのプレゼントですこしずつ彼の感覚革命を
38
アンアン・ルポルタージュ
ガッチリ男の弱点をにぎる
45
シネマ
●おすぎとピーコの「いい映画みなさい!」●「パチェラ・パーティ」
46
週間雑話倶楽部
48
ミュージック
●思い出の一曲・柳ジョージ
62
メンズファッション
こんな格好なら腕組んであげる
68
ここぞというときに「女の涙」
72
男の変身
ほら、ちゃんとすれば結構いい男なのに
82
男のインテリア
かわいい部屋に住んでいるな
88
アンアンミニコミ
92
インフォメーション
102
感覚的車選び
高級外車できてくれなくちゃ! なんて成金趣味じゃないわ
110
彼の服には私に使えそうな服たくさんある
114
彼のヘアスタイルは私が決める
116
大好きな彼の髪はこの美容師(ヘアデザイナー)にまかせます
119
食いしん坊探偵
●いまからドキドキ、バレンタイン ハートのチョコレートケーキをあの人に
120
この店に行きたい!
124
ホロスコープ
●エル・クインカーラ

1985年2月1日発売(2月8日号) No.465