女性のひとり暮らし 狭い部屋を快適に
狭い部屋を快適に
創刊してしばらくは、ひとり旅や就職・職業特集で、女性の自立を応援してきた『anan』。1980年代は、特に女性たちのひとり暮らしを応援していました。当時、多くの女性が住んでいたのは、狭いワンルーム。経済的に厳しいひとり暮らしにおいて、狭い部屋でいかに快適に暮らすかということは、最大の悩みでした。そんな女性たちに向けて、『anan』はオシャレな雑貨や家具など、ひとり暮らしを快適にするインテリアを提案。また、模様替え、収納術、ひとり暮らしの困りごと解決法、そして男性との関係など実用的なテクニックを紹介し、女性のひとり暮らしをサポートしてきました。1989年の『anan』No.697では「ひとり暮らしを失敗しない」という特集を組んでいます。このタイトルから、当時女性がひとり暮らしをするということは、挑戦だったり賭けだったということがうかがえます。現在のように、困ったことがあればすぐに検索できる時代ではありません。『anan』のひとり暮らし特集は、ひとり暮らしに挑戦する女性にそっと寄り添う存在だったのではないでしょうか。
ピックアップしたページは、こちらの部屋着特集。このページ、とってもかわいいと思いませんか? このように『anan』は女性たちの知りたいという願望だけでなく、彼女たちからキラキラワクワクするような感情も引き出していきました。雑貨、家具、部屋着…etc.金銭的に大変なひとり暮らしにおいて、すべての欲望を満たすのは困難なこと。そのような状況下で、『anan』のひとり暮らし特集の根底にあるのは「お金をかけずにかっこよく」というチープシック精神と一点豪華主義でした。自分が好きなものに囲まれた生活の喜びは、何事にも変えられません。読者は『anan』を読んでひとり暮らしのノウハウを身につけ、本当にイイものを選ぶ目を養っていきました。
Contents
- 5
- 岡崎京子の4コマ好奇心
- 6
- ひとり暮しを、失敗しない。
- 8
- 収納のコツを覚えて、上手にひとり暮し。
- 12
- 狭い1DKで広く暮す法。
- 16
- 「たたみ」の良さを見直して、おしゃれに住む。
- 18
- ひとり暮しと男との正しい関係を考える。
- 22
- ひとり暮しでも、おしゃれに部屋着。
- 26
- 参考にしたい、ひとり暮し実例集。 村瀬夕子さん、佐藤恵子さん、畠山里美さん、きしくりさん、真由美さん、木村良子さん
- 33
- anan ANTENNA 「ヒロミチ ナカノ」の新鮮カラー乗馬服、ロンドン直輸入アクセサリー、ジーンズにピッタリのバッグ、ハンドメイドのスニーカー、などの新情報!
- 46
- 気になります、ひとり暮しの家計簿。
- 50
- こんなにあります、ひとり暮し失敗談。
- 52
- きっと役立つ、ひとり暮し便利帳。
- 56
- 次号予告
- 90
- 失敗しない、ひとり暮し。 ひとり暮しの朝食は、頭をつかって料理しよう。
- 94
- ひとり暮しエッセイ 高見恭子さん、綱島理友さん
- 96
- 物件比較チェックつき ここを注意したい、失敗しない部屋さがし。
- 101
- 特別とじ込み 快適なひとり暮しの必需品カタログ!
- 119
- これからの化粧アイブローメークで、顔のニュアンスを変える。
- 121
- 私のからだ 海外に行くなら本場(ヨーロッパ)のテラピーやエステ体験。
- 123
- とっておきの店 香港「福臨門酒家」(銀座店)と「ギャラリー&カンパニー」(南青山)
- 161
- CINEMA
- 162
- ART
- 163
- STAGE
- 164
- BOOK
- 165
- MUSIC
- 166
- LETTER
- 172
- インフォメーション
- 210
- anan ASTROLOGY
- 212
- 景山民夫のDOLPHIN‐EYES(28)
1989年10月20日発売(10月27日号) No.697