『anan』読者の心の拠り所 私たちのこころを救うもの

高度経済成長期の真っ只中に誕生した『anan』。90年代初頭に突然バブルが崩壊すると一気に先行き不透明な世の中になり、『anan』では、「性格」「血液型」「コンプレックス」「お金」「節約」などの自己の見つめ直しや実用的な特集が好評でした。時同じくして、世の中は“不思議な力”が一大ブームに。『anan』でも1994年のNo.918で「もっと知りたい、いま大ブームの不思議な能力（パワー）と現象のこと。」という特集を組んでします。この号で、『anan』ですっかりおなじみの江原啓之さんが初登場し、林真理子さんと対談をしています。「幸せの価値観は人によって違う」「失敗克服のために生まれ変わる」等、普段忘れがちなことや、今世と前世の繋がりについて分かりやすく語ってくださっています。これらは読者の心の支えになったのではないでしょうか。

今回ピックアップしたのは2011年3月16日発売の『anan』No.1750のこちらのページ。発売日をみてピンときた方もいるのではないでしょうか。そう、私たちが決して忘れることができない東日本大震災発生直後の発売号です。自然災害、原発事故を経験し、被害にあわれた方はもちろんのこと、日本中が深い悲しみと喪失感、やり場のない気持ちを抱えました。震災直後に発売されたのはまったくの偶然。スピリチュアルBOOKとして、未来を創る2大キーワード「前世」と「縁切り」について、江原さんがわかりやすく解説してくださっています。その中の一節「死後も、たましいは永遠。」こちらを読んで心が救われた人も多かったと思います。
江原さんにはスピリチュアルBOOKのみならず、開運特集、2002年からは連載も担当してくださっています。連載のテーマは時代に則したものになっていて、現在は第14弾目（2020年9月スタート）でなんと「お金」についてという、時代に寄り添ったテーマ。江原さんは長きにわたって多方面で『anan』読者を優しくそして時に厳しく支えてくださっています。