こんな時、あなたはどうする？ 時代に合ったマナー

日々生活していく中で、「この場合はどうすればよいの？」と疑問に思う時ってありませんか？　特にマナーや作法についてです。実は『anan』で「マナー」特集ブームはこれまでに2回あり、1回目のブームは1990年代でした。この頃は「マナー」をモテと結び付け、「マナーを知っている女性がモテる」「行儀（マナー）のいい女が絶対にモテる」といった特集が組まれました。モテるために「マナー」を身につけようと提案していたのです。2回目のブームは2009年～2018年頃。当然ですが、インターネットで何でも調べられる時代。ちょっとしたマナーは検索すればすぐに答えが出てきます。そんな中で『anan』が着目したのは新しい、「いまどき」の「マナー」。人々のコミュニケーションツールの1つとして欠かせないメールやSNSの台頭、ライフスタイルの変化、働き方の変化など、急激に変わりゆく世の中で、「この場合どうするのが『本当の』正解なの？」と自分で答えに辿り着けない、その答えに自信が持てないような場合の「マナー」を特集しました。そして、それらを円滑な人間関係構築と結び付けたのです。

今回ピックアップしたのは2016年のNo.1999「今どきマナーQ&A」からこちらのページ。「1.5次会」「エッグベネディクト」「授かり婚」「LINE」など。『anan』が創刊した1970年代には想像すらしていなかったのでは？　という言葉が並んでいます。正しいマナーを知っていることは自信にもつながり、より素敵な自分として立ち振る舞うことができます。これをモテではなく円滑な人間関係構築に結びつけたのは、異性にモテたいという欲求よりも、SNSで多くの人に「いいね」といってもらいたい承認欲求が高まったからではないでしょうか。
今、新しい生活様式が始まろうとしている段階で、きっとまた新しい「マナー」が生まれてくるはずです。『anan』は、読者のみなさんがどうすればよいのだろうと迷った時に、助けとなる雑誌でありたいと考えています。