50年分のありがとう 『anan』の歴史は続く

創刊して50年。おかげさまで『anan』は、時代を映す雑誌と言われ続けてきました。

高度経済成長期真っただ中かつ、日本でウーマンリブ運動が盛んだった1970年に創刊された『anan』。それまで見たことがないようなファッショナブルな表紙や、センセーショナルな特集内容は「変わりたい」「新しいものを知りたい」と願う女性たちの心を鷲づかみにし、「アンノン族」という言葉ができるほどの社会現象を巻き起こしました。80年代は仕事やファッション、90年代は恋愛と自己について多く取り上げ、その後、目まぐるしく移り変わる女性たちの興味関心に合わせ、人間関係、美容、カルチャー、占い、芸能人など、さまざまなジャンルの特集を打ち出してきました。振り返ってみると、これらの特集はまさにその時代が反映されています。
記念すべき『anan』50周年記念号は超豪華！　表紙はKing & Prince の皆さんが『anan』のマスコットであるパンダに大変身。それは、30周年の記念特別号に木村拓哉さんがパンダの着ぐるみを着ていたオマージュでもありました。また、同時に発売されたスペシャルエディションの表紙は、同じくKing & Prince の皆さんがスーツに身を包みビシッとキメています。

内容も、もちろん超豪華！　黒柳徹子さんをはじめ、『anan』がお世話になってきた方々へのロングインタビューやエッセイが掲載されています。その中で、小泉今日子さんは『anan』を「アヴァンギャルドなanan姉さん」、秋元康さんは「いつの時代にもそこにある、北極星のような存在」と例えてくださいました。これは50年間、『anan』が読者に寄り添いながら「すべての女性の、いま好きなこと」を追い続けてきた結果なのかもしれません。時代が変わるにつれ、読者のみなさんが求めるものは変わり続けます。『anan』はそれにあわせて柔軟に変化し、これからも読者のみなさんが求めることと、その時代を生きるために必要なことを提案していきます。

さまざまな文化やテクノロジーが次々に誕生し世の中が刷新されていく中、週刊誌として（※創刊当初は月2回発売。週刊誌となったのは1981年から）、50年間作り続けてこられた理由はただひとつ。それは『anan』を読んでくださる読者のみなさま、林真理子さんや江原啓之さんをはじめとする超豪華連載陣の方々、取材にご協力してくださる方々、印刷所、書店…『anan』に携わっていただいた多くの方々のおかげです。本当にありがとうございます。あらためてお礼を申し上げます。

『anan』の歴史はまだまだ続きます。これからも末永くよろしくお願いします！