現在の『anan』で大人気特集の1つ「にゃんこ♡LOVE」。そう「猫特集」です。その先駆けといっても過言ではない特集を1975年の『anan』No.128で発見しました! 「プライド高く、身勝手、きれい好き、人間に飼われているという意識ゼロ、このクールさが人気の秘密」という扉ページから始まり、今も昔も猫好きの情熱は変わらないと感じさせます。
扉ページを含め、特集は全部で8ページ。今回はその中の「私の猫」というページをピックアップ。このページでは著名人たちのかわいい猫ちゃんたちが登場。どの猫ちゃんもみんなキレイな目をしています。「甘えっ子、テレ屋、〇〇が大好き…etc」というコメントに愛を感じると同時に、この特集を読んだ当時の猫好き読者は「かわいいけれど、うちの子が一番」と心の中で呟いたのではないかと感じました。そのほか、「猫のものあれこれ」というページでは猫の必需品、猫モチーフの小物、猫の本(猫の家庭医学事典も)を紹介。「猫の話」というページでは猫の生態あるあるについて。とにもかくにも猫好きにはたまらない特集になっていました。
今でこそ猫の飼育数が犬の飼育数を上回っていますが、それはつい数年前から。また「なめ猫」のブームは1980年代前半。『anan』はそれより前の1975年の時点で、メジャーな犬より先に猫にスポットを当てていました。1970年代の『anan』はファッションや髪型、旅のイメージが強いのですが、このように様々なカルチャーにも着目し、読者を楽しませていました。
1975年7月20日発売(8月5日号) No.128