2020 Mar. 3rd

本でオシャレをする 初めての「本」特集

#358

初めての「本」特集

創刊時からファション、旅、恋愛、結婚、仕事、占いなど女性が気になるありとあらゆることをとりあげてきた『anan』。1982年のNo.358では初めて「本」について特集を組んでいます。その名も“「本の世界」でオシャレする”。なんとも『anan』らしいタイトルです。
それまでインフォメーションコーナーなどで新刊の紹介はありましたが、『anan』No.358では当時の本事情を調査し、売れている文庫本(『E.T.』と『蒲田行進曲』)、女性に人気の作家さん(渡辺淳一さんと向田邦子さん)、深夜もオープンしている書店の紹介をしています。女性の「正直気になっている」という心理もきちんと汲みとっていて「ポルノ本」も紹介も。また、「本棚の飾り方」「気になる小説からおしゃれを盗む」「旅に持っていきたい本」というページは、これまで雑貨やファッション、旅の特集を頻繁にしてきた『anan』の強みといえる内容で、本でおしゃれという発想を読者に提案しています。

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今回ピックアップしたページはこちら。書店のブックカバーがズラリと並ぶ光景は圧巻です。このページには“「あなたのお気に入りのカバーは?」と女性に聞いたとき、必ず名が挙がってくるほど人気の書店は…”とあります。当時は「この書店のブックカバーが好きなの」という会話が女性たちの中で繰り広げられていたのかもしれません。
ファッションや恋愛、美容という女性が飛びつく内容だけでなく、本というちょっとお堅くなりそうな特集にも挑戦した『anan』。このようにカルチャーをおしゃれに扱うことは『anan』らしさのひとつとして、今も脈々と続いています。

Contents

6
いま、本は?
❶読まない洋書文化が、いま「オン・サンデイズ」から
❷見逃せない文庫本のちいさな世界
❸仏版クリスタル作家ベッソンという男
❹女に読ませたい、ぼくたちの本
❺女だって「ポルノ小説」に注目!
❻いま話題の情報センター出版局とは?
❼ジョン・レノンの家族生活を撮った素人写真家
❽じぶんだけの映像を愉しむために「シナリオ」を読む
❾ブックカバーが気に入ったので1軒の本屋さんをひいきに
➓ハンバーガーが24時間買えるなら本だってそうしてよ
27
プチアンアン 変装用か和化粧か…舞台用メークに注目!N・Yの噂のデザイナー ベッツィ・ジョンソン フランス生まれのミュージックピロー
32
本を抱えて 本の世界に入って だから、ひとり旅
45
本について、あれこれ質問攻め33
51
東京コレクション脱退事件 なぜY’sとギャルソンが…
59
本棚を飾る
70
気になる小説の中から、おしゃれを盗み取って
90
週間雑話倶楽部
92
ミュージック●インタビュー 東京JAP
93
シネマ●「ランボー」 永 千絵+麻理
94
アンアンミニコミ
100
インフォメーション
110
触発されたいときは「画集・写真集」を発見して
117
パリ・プレタ パンツが姿を消したのはなぜ?
122
堀内誠一の空とぶ絨緞62●シチリア2ータオルミナ
125
くいしん坊●シチュー
126
今、売れている服
140
ホロスコープ●エル・クインカーラ

1982年11月26日発売(12月3日号) No.358